元・高速バス乗りの市内バス運転手のそこらへん


by saru_oh
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

車間

「車間」それは今の会社に来て学んだ言葉。
ここで言う車間と言うのは、前を走るバスとの時間の間隔の事。

車間が所定よりも詰まってしまうと、先行するバスだけにお客様が集中して後続車はガラガラなんて効率の悪い事態になる。
逆に車間が間延びしてしまうとそれだけお客様をお待たせする事になる。


我が社のとある路線では、主要バス停の運転士にしか見えない所に前車が発車してから経過した時間が表示される。
僕等はそれを見て、車間が詰まっているかどうか判断して詰まり過ぎているようならばお客様に案内してしばらく停車して車間を調整する。

また僕らが携帯している行程表に自分の次のバスが始発地を何分後に発車してくるか書いてあり、
それを見て次のバスが何分後に来るかある程度予想して、車間が開いてしまいそうであれば少し遅らせ気味で走る。


こうして出来るだけ等間隔を維持して走るように心掛ければ、どのバスも大体同じような混み具合になる。
そして、ダイヤが乱れている時でも等間隔を意識すればお客様の信頼を損なう事を最低限に抑える事が出来る。

この考え方には目から鱗が落ちた。
前の会社では自分の行程表だけが全て。
それに書かれた定刻通りに運転する事がお客様の為と思い込んでいたからだ。

出来るだけ多くのお客様に快適な空間を提供しようという考え(ギュウギュウのバスからやっと降りたと思ったら、後ろからガラガラのバスが到着したらやるせない気持ちになりますよね)
等間隔で必ずやってくるバスに対する信頼。
手前味噌ではあるが、素晴らしい考えだと思った。

驚きなのは(こんな事言ったら先輩に怒られるが)
等間隔で走る事を話し合って決めて実行に移したのは運転士である事。会社はノータッチ。
この路線はその努力の甲斐あってブレイクしてドル箱路線の一つになっている。

こういった風土の会社に入れて良かったと思う今日この頃。
[PR]
by saru_oh | 2007-06-13 04:09